あめの日のハル

意思と存在、あとはただのデータ

とある無名のネット遍歴

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とっても嬉しいことがありました!

ブログ記事を3個書いてようやく、アクセス人数に「1」が点灯しました!

一体どんな方が訪問してくださったんだろう……古川日出男のファンさん? プレ花嫁さん? 湯シャン初心者さん? とにかく嬉しいです! ありがとうございました。

わたしはブログ運営自体ははじめてではなくて、『恋空』などの携帯小説で一大ブームを巻き起こした「魔法のiらんど」ではじめて自分のHPを作り、Amebaブログや今は亡きYahoo!ブログなどを渡り歩き……黒歴史を量産してきた過去があります(笑)今回はそんな昔話を少し。

はじめてのHP__魔法のiらんどとわたし

最初のHPは携帯小説の流行に触発され、自作の小説を発表する場所がほしくて始めました。自分の携帯やパソコンは持っておらず、父のデスクトップ(WinXP懐かしい〜)を借りて、毎日ちょっとずつ書いていました。

そのころは本当に小説家になりたいと思っていたのですが、いわゆる「周りの大人」は文才もない学生の自作小説になんて興味を示してはくれませんでした。当時担任の先生にうまく書けた(と思った)短編小説をプリントアウトして渡し、感想がもらえるのを楽しみに待っていたのにスルーされたことは切ない思い出。今は教員の激務さも知っているので仕方ないとも思うのですが、学生時代は無知だったのでひたすら悲しかったし、恥ずかしかった。「教員だって所詮人間、期待を裏切ることだってあるんだ」ということを教わりました。公務員を悪い目で見たはじめての出来事ですね、今思えば(笑)

学校ではスクールカースト下位だったので、カースト上位の人にHPがバレて荒らされたこともありました(現実ではたまにヒソヒソされるくらいで直接何かされることはほぼなかったのですが、ネットだと人って強気になってしまうんですかね)。学生ながら個人情報の保護を意識してペンネームを使っていたのに、全世界に向けて本名を書かれたのですごく怖かったです。10年以上前のことで、当時はHPを持っている中高生は少なかった気がしますが、SNS全盛の今ではこういういじめもあるあるなのでしょうか? 知人のTwitterInstagramとつながると本名で鍵アカウントにしている人が多いので、今でも全世界に向けて発信する人はペンネームを使っているのかもしれませんね。

友人はいましたしHPを相互リンクしたりもしてましたが、たまにページ数の少ない小説を読んでくれる程度。「読んだよ」といってくれるのは嬉しかったけれど、もっと具体的な感想を求めていたわたしには物足りず、現実世界でわたしの創作活動に付き合ってくれる人はほぼ皆無でした。わたしは精神的に向上心がない人間なので、ネットの本名も知らないだれかからの励ましがなければ一作も書きあげることはできなかったと思います。自分のHPで書く以外にも、いろんなコミュニティに参加してリレー小説を書いたり読者投票式のコンテストに参加したりしました。当時は幼かったので、どこに行っても末っ子ポジションで可愛がってもらえて楽しかった記憶があります。

キリ番やBBS、懐かしいなぁ。はてなブログにもキリ番があれば、強制的にコメント書いてもらえるのに!(笑)

その後高校時代には二次創作にハマって夢小説とお絵かきの世界にも足を踏み入れるのですが、その話はまたどこかで。

終わりに

ちょっと暗い話多めになってしまいましたが、現実世界ではキラキラコミュニティに所属できないいわゆる「陰キャ」だったわたしが、あまり捻くれずそこそこ幸せに生きてこられたのは、「ネット」というわたしを尊重してくれるもうひとつの世界に出会えたことが大きいんじゃないかな、と思います。

地元で学生生活をしていた頃のわたしは、地味で目立たない風貌だったので漫画やドラマのような青春劇の主人公にはなれなかったし、教室で本を読んだり小説を書いたりしていると「ガリ勉」「オタクっぽい」と馬鹿にされました。無意味に蔑まれる生活は結局、大学に進むまで続きました。わたしと同じような学生生活を過ごした同級生のなかには、今でもそのころの心の傷が癒えずに卑屈なまま、ネットの世界に恨みつらみを書き連ねている人もいます。

もちろんネットの世界は理想郷なんかではありません。それでも、息苦しい学生生活からネットの世界に出たことで「自分が見ている世界以外にも世界がある」ということを知り、「今いるところが辛くても、また別の世界を見つければいい」と思えたことは、わたしにとって大きな救いでした。だからこれからも、自分の居場所を求めてネットの世界を漂い続けるのだと思います。