あめの日のハル

意思と存在、あとはただのデータ

新型コロナで結婚式をキャンセルしました

 

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今年の10月に結婚式の予定で準備をしていましたが、新型コロナウイルス感染症の影響でキャンセルしました。6月のことです。

完全な中止ではなく無期限延期となっていますが、結婚式は幼い頃からのわたしの夢だったので、予定が立てられない現状に落ち込むことはあります。

でも、ものは考えよう。結婚式をキャンセルしたことも、角度を変えれば前向きに考える機会になるのでは?と思い 、ブログに書いてみることにしました。

 

1 早めの決断でキャンセル料を抑えられた 

わたしたち夫婦は式の約4ヶ月前にキャンセルしました。この時期のプレ花嫁はドレス選びやエステ通いと同時進行で、ペーパーアイテムの発注を行う時期です。わたしたちも招待状を選び終わっていたのですが、ギリギリ正式発注前だったため実費は請求されませんでした。また、式場を契約するとき招待客の人数に幅を持たせておいたことで、少ない人数の方の見積もりでキャンセル料を出していただけたことと、ドレスサロンの方が「試着したドレスの中で一番安いドレスに変更した後にキャンセルすること」を提案してくださり、少額ながら節約することができました(キャンセル料の規定は式場によって異なります、全ての式場・ドレスサロンが今回のような対応をしているとは限らないので注意)。

式の約4ヶ月前(120日前)は結婚式のキャンセル料が最小限ですむ一つの区切りであり、90日、60日、30日、10日を目安にどんどん高額になっていきます。早ければ早いほど安いのはたしかですが、6月より前だとまだ第一波で収束する希望が消せなかったと思うので、個人的には納得しています。

ブライダル保険にも加入していましたが、自分が感染したわけでもなく緊急事態宣言も解除されていたので、適用は難しかったです。今後はこのような場合にも保証されるサービスが登場するかもしれませんね。

 

2 ブライダルに関する知識と式場選びの時間が増えた

準備を進めているうちに、「見学の時にもう少し知識があったら、別の式場を選んでいたかも」と思うことがありました。チャペルの雰囲気や立地で選んだのですが、結果的に持ち込みNGが多かったり相場より費用が高めだったりで悩むことが多かったのです。

式場選びをしていた段階ではやりたい結婚式のイメージや自身のこだわりの強さなどに無自覚でした。わたしが選んだ式場は、細かいところまでこだわるのではなくある程度プロにお任せして、正統派な結婚式を挙げるにはとてもよい場所だったのだと思います。しかし、選べるものは全部こだわりたい、招待客へのおもてなしも自分であれこれ考えたいという自分の理想とは少し合わなかったのです。

新型コロナの影響がキャンセルの一番の理由ですが、「仕切り直して、当初の予定よりももっといい結婚式にしよう!」と考えるようにしています。

 

3 夫との絆が深まった

これが一番大きかったかもしれません。今回結婚式をキャンセルしたことで、夫婦間での価値観をすり合わせることができました。

今回の新型コロナ騒ぎで「コロナ離婚」という言葉が生まれました。もともと不仲だったのが一緒に過ごす時間が増えて耐えられなくなり……という場合が多いようですが、原因のひとつに「夫婦間での健康や安全に関する価値観の不一致」が関わっているのではと思います。

感染することも感染させることも怖いから不要不急の外出は控えていたいのに、パートナーは「こんな時こそ空いてるんじゃん!」とばかりに観光地に出かけていく……こんな軽率な人とは思わなかった! パートナーはパートナーで、いつも新型コロナ関連のニュースばかり見てピリピリしているわたしにうんざりしているようだ……そんな感じでお互いにイライラしてしまうのかもしれません。

わたしたち夫婦は「新型コロナが収束してから結婚式をしたい」という点では一致していたのですが、10月に結婚式ができると思うか、日程変更かキャンセルか、次はいつごろにすべきだと思うかなど、話し合うことがたくさんありました。結婚式への思い入れが強すぎて泣いてしまうこともありましたが、真剣に向き合ってくれる夫をみて、これからもきっと大変なことはあると思うけれど、この人と支え合ってやっていけばきっと大丈夫だと信じられるようになりました。

 

 終わりに

わたしと夫は結婚式をキャンセルし、自分たちが大丈夫だと思えたタイミングでまた式場探しから始めようと決めました。双方の両親もわたしたちの考えを尊重してくれました。中止の連絡をした招待予定の方たちも「次も絶対行くからね!」といってくださる方が多くてとても嬉しかったです。結婚式をキャンセルしなくてはいけないのはとても悲しいことだけれど、結果的にわたしと夫が愛情いっぱいに育ててもらい、周りに恵まれていることを実感できたのは、わたしにとって大きな財産になったと思います。

早く新型コロナが収束して、わたしたち含め世の中のみんなが日常に戻れることを、心から祈っています。